「シミ、1回で消えなかったんですけど?」それ、失敗じゃありません

「1回で消えなかったんですが、大丈夫ですか?」
シミ治療後の経過診察で、こうした声をいただくことがあります。

でもこれは、決して珍しいことではありません。
それだけ多くの方が、
シミ=一度で消えるもの”というイメージを持って来院されます。

実際には、シミには複数の種類があります。
老人性色素斑、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着など、
見た目が似ていても、原因も治療方法もまったく異なります。

そのため、
「このシミにはレーザーが適しているのか」
「今は当てるべきでないシミなのか」
を見極めること自体が、治療の第一歩になります。

特に注意が必要なのが、
「早く消したい」という気持ちが先行してしまうケースです。

強すぎる出力でレーザーを一度に当てると、
一時的に薄くなったように見えても、
その刺激が炎症を起こし、
炎症後色素沈着(PIH)として、かえって長く残ってしまうことがあります。

つまり、
「1回で消えなかった」=失敗
ではなく、
「あえて一度で終わらせない設計」が必要な場合も多いのです。

私たちがカウンセリングでよくお伝えするのは、
“回数がかかる治療=失敗ではない”ということ。

肌の反応や色の変化を見ながら、
少しずつメラニンを減らしていく方が、
結果的にムラが少なく、きれいに終わるケースは圧倒的に多くあります。

シミ治療は、「どの機械を使うか」だけでなく、
「いつ・どこまで・どう進めるか」という判断の積み重ねです。

だからこそJSANでは、
単に機器名や出力を覚えるのではなく、
シミの見極め・リスク説明・経過の伝え方まで含めた“考え方”を重視しています。

✔ なぜ今日は当てない判断をするのか
✔ なぜ回数が必要なのか
✔ どう説明すれば患者さんが不安にならないのか

そうした知識と視点が、
シミ治療を「トラブルが起きやすい施術」から
「信頼を積み重ねられる治療」へ変えていきます。