ヒアルロン酸は「入れる治療」ではなく「⚪︎⚪︎る治療」

 ヒアルロン酸は「入れる治療」ではなく「整える治療」

ヒアルロン酸注入と聞くと、 「顔が変わりそうで怖い」 「やりすぎたら元に戻らないのでは」 そんな不安を抱く方が少なくありません。

実際、SNSやインターネット上では、 不自然に膨らんだ顔や、過剰に変化した症例が目に入ることもあり、 不安になる気持ちはとても自然だと思います。

ですが、医療として行う本来のヒアルロン酸治療は、 顔を大きく変えることを目的とした施術ではありません。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、 皮膚のハリや水分保持に関わっています。 加齢とともにこのヒアルロン酸量は減少し、 それに伴って、くぼみや影、輪郭の変化が目立つようになります。

本来のヒアルロン酸治療は、 足りなくなった部分を必要最小限補い、 顔全体のバランスを整えることを目的としています。

加齢による変化は、 単にシワが増えることだけではありません。 骨の萎縮、脂肪量の減少や位置の変化、 皮膚の菲薄化などが重なり合い、 顔全体の印象が少しずつ変化していきます。

そのためヒアルロン酸注入では、

・どの部位に注入するか

・皮膚の浅い層か深い層か

・どの程度の量が適切か

を、解剖学的な知識をもとに慎重に判断する必要があります。

また、ヒアルロン酸製剤には硬さや持続期間の異なる種類があり、 部位や目的によって使い分けられます。 これも「どこに、何を、どれくらい入れるか」が重要になる理由のひとつです。

私たち看護師・カウンセラーがカウンセリングで特に意識しているのは、

患者さんの「こうなりたい」という希望だけでなく、

「こうはなりたくない」という未来像を共有することです。

・不自然に見えたくない ・周囲に気づかれたくない ・年齢相応の自然さは保ちたい

こうした本音を事前にすり合わせることで、 ヒアルロン酸治療の満足度は大きく変わります。

ヒアルロン酸は、 量を足す治療ではなく、 変化を最小限に抑えながら整えていく治療。

だからこそ、丁寧なカウンセリングと、 長期的な視点での治療計画がとても重要なのです。